条約づくりを題材に国際議論を考える
スーパーイングリッシュコース(以下SEC)の生徒対象に、グローバル教育の一環として講演会を開催しました。講師に、SECの保護者のひとりであり、また条約づくり、条約改正の国際会議に長く従事されている星野和男様をお招きし、「条約づくりを題材に国際議論を考える」というテーマで講演をしていただきました。100〜150か国の代表の人々と1つの条約を作るという過程で得られた多くの気づきを生徒たちに伝えていただきました。議論の結果にwin-winという結果があること、国際会議は「どの国も自国の法律や文化的な観点から"正しいこと"を主張している」という前提で話し合われる、アメリカの強さは徹底的に相手を理解しようと努めるところである、など、生徒にとっては驚きの連続でした。講演の最後では、視点を変えて相手の立場に立つ大切さについて考えました。相手が持つ文化・習慣を知ることがまず第一歩になる、自分の思い込みをいったん失くして相手の話を聴くように努める、といった意見が出ました。「関心を持てば相手のことが見えてきます。一度手に入れた視点はそう簡単になくすことはありません。相手の立場に立ったものの考え方が、これからの社会で必要となるのです。」という言葉が、とても印象に残っているようでした。