新着情報 - グローバル

卒業生の海外での活躍

  • オリエンテーションの一環として行ったボランティア
  • ハロウィンパーティー@隣の学校(キリスト教の勉強会で知り合った友達に招待してもらいました)
  • 学校の近くに住む家族の家でクリスマスパーティー

卒業後アメリカに進学した卒業生が現地校の成績優等者リストに載りました。
以下はレポートです。

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平成31年に目白研心高校を卒業しました山崎萌音と申します。私は、目白研心を卒業した後アメリカ中東部ウィスコンシン州にあるリベラルアーツカレッジのキャロル大学に進学しました。

在校生やこれから目白研心に入学を考えている方で海外進学を考えている方たちに少しでも具体的なイメージを持ってもらえるよう、目白研心での経験やアメリカ大学進学までの経緯、アメリカでの経験をシェアさせていただきます。

私は中学から目白研心に通っていたのですが、当時は英語に全く興味がなくむしろ"日本人だから英語は必要ない"とまで思っていました。中学では、英語は好きな科目というわけではなく勉強へのモチベーションはテストでいい点数を取るということでした。そんな私がアメリカの大学に進学を志すようになったのはスーパーイングリッシュコースの授業スタイルと語学研修での経験です。(以下、SECに省略させて頂きます。)

母から新しい英語のコースができるということを聞き、興味本位で応募してみたのが始まりです。もともと海外旅行が好きだったのと、英語が喋れなくとも旅行先で新しいことに挑戦する・異文化を経験するということに興味があったので、SECのカナダ・ニュージーランド語学研修プログラムに魅力を感じたことを覚えています。
英語の成績は良い方だったのであまり不安は感じていませんでしたが、いざSECでの授業が始まってみるとそれまでの一般的な英語の授業とは異なり、英語と一括りに言っても全く違うものを勉強しているような気分でした。SECでの英語の授業は海外の教材を使って英語で文法を学び、日本人の先生が解説、ネイティブの先生とは実際に学んだ文法をアクティビティーや問題演習を通してアウトプットをするといったものでした。SECに入って一気に英語を聞く・話す時間が増えたことにより、日本語を聞いても英語に聞こえることがあったほどでした。

そして夏のカナダ語学研修では初めてのホームステイと海外での授業を経験し、学校での文化交流や日常生活を通して、実際にツールとして英語を使える喜びや英語を学ぶことによって選択肢が一気に広がる喜びを感じました。このカナダ語学研修をきっかけに、もっと他の文化に触れ自分の知らない世界を見てみたいと思い長期留学を考え始めました。帰国後は、英語力向上や異文化交流を深めるためクラブ活動を通じて留学生との交流を楽しんでいました。

そして高校二年次のニュージーランド語学研修では、カナダ留学で感じた英語が通じた喜びと同時に、高校レベルの授業の難しさにハードルを感じました。また、暗記の多い日本の授業スタイルとは異なり、エッセイやプレゼンテーションを多く取り入れたニュージーランドの学習スタイルはより深い理解度が要求され、すごく大変でしたがエッセイやテストでいい点数をもらうことができ、初めて自分の可能性を強く実感したことを覚えています。この経験により、海外で自分の力がどこまで通用するのか試してみたいと思い、海外大学出願に向けて準備を始めるようになりました。

そして、今現在キャロル大学という四年制のリベラルアーツカレッジでマーケティングを専攻しています。ニュージーランドとカナダで日本語を使えることに甘えてしまっていた部分があったため、大学はできるだけ日本人が少なく英語をより吸収できる環境の、ウィスコンシン州の小さな街を選びました。学校外ではローカルのアメリカ人しか見ないほど、人の出入りの少ない静かでのどかな街です。遊びの誘惑がない分、勉強にしっかり集中することができたり、学校の周りに住む家族との距離が近いため、アメリカの文化や生活に溶け込むことができます。昨年の冬には、サンクスギビングやクリスマス、ハロウィンパーティーなどアメリカならではのイベントをいくつかの家族と一緒に過ごしたりもしました。大規模な大学や観光地にある大学ではあまり経験できないことなので、アットホームな大学ならではの貴重な体験だと思います。

キャロル大学は現地の学生が8割ほどを占め、留学生の人数も少なく、クラスも平均20人ほどの比較的小規模な大学です。クラスの人数が少ない分、ディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションなどを取り入れた学生中心の授業が多い印象です。ディスカッションに関しては現地の学生の英語が早く、理解している間に会話が進んでしまったり質問された時に質問が聞き取れなかったりとアメリカ人の学生に囲まれて授業を受けることに難しさを感じました。また、基本的にどの授業でも、授業内で教授がレクチャーをしたりクラスメートとディスカッションやグループワークを行ったりするので、課題とは別で予習をすることが欠かせません。授業によっては毎授業約30ページずつ進んでいくことも珍しくはないので、アメリカに来て勉強の大変さを感じています。ただ、大変な分、やればやっただけその成果は認められしっかり評価されるのもアメリカの大学の特徴だと思います。
嬉しいことに、私は一学期目の成績が評価されDean's Listという学部長の成績優秀者リストに載ることができました。はじめは自分の実力と必要なスキルとのギャップを感じたり、アメリカ人の中で一人英語がネイティブではないということに劣等感や孤独感を感じたりしました。しかし今では勉強面でも自信を持てるようになりましたし、アメリカ人の友達に勉強を教えてと頼まれることも増え、そこから友達との関係も深まりました。

アメリカに来て約半年がたちましたが、SECでの経験がアメリカで直結していることを実感しています。特に、一つの答えを見つけようとするのではなく、自分の意見を論理的に述べるというSECで学んだ考えは、今も継続して意識していることです。アメリカの大学では、教科を問わずどの教授も、"なぜ"にフォーカスし学生の意見を重要視します。日本では、どちらかというと答えの正誤に焦点を当てる傾向があると思いますが、これからますますグローバル化が進む中で、異なる文化や常識を持つ相手と理解を深めるには、自分の意見を論理的に伝えることが重要だと感じています。
現在は、授業外でクラブ活動やキリスト教の勉強会などに参加して、様々な分野に対する自分の考えを論理的に伝えられるように実践しています。

長くなりましたが、SECの経験やアメリカ大学のイメージが少しでも具体的になれば幸いです。
そして、最後になりましたが、卒業生として記事を書く機会をくださり感謝申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

  • 高校生のころから熱心に勉強していました
  • 在学中 JICA訪問
  • 在学中 ニュージーランド修学旅行の様子
  • 在学中 国際文化部やESS部の部長としても活躍しました