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台湾姉妹校交流授業

  • うまく言葉が通じない時は、班で相談!何とか前に進めていました。
  • 言葉の壁とタイムラグによる“間”をどう解消するかがどこの班も課題のようでした。
  • 英語でジョークを言っていた班、ユーモアが国境を渡って台湾へ通じたでしょうか?

11月2日(水)5時間目、本校高校2年生の英語難関クラスが、台湾の姉妹校・新北市立北大高級中學(Bei Da High School)の高校2年生と、オンラインで交流授業を受けました。

前半は8つのグループに分かれ、自己紹介や将来の夢について語り合いました。生徒らはこの日のために、会話表現を学び、言いたいことを動画に撮りクラス発表をしてきました。多くの生徒は動画課題となると、複数回撮った中で最も良いものを提出します。動画で自分の英語を客観視することができるため、自分が納得するレベルまで練習を重ねて提出しているようです。

しかし、準備された英語を覚えて話す一方通行のプレゼンテーションと、瞬発力が要されるリアルタイムコミュニケーションとでは、要されるスキルが全く異なります。その場で英語を聴き取り、自分の脳内辞書から瞬時に適切な表現を引っ張り出して、フレーズや文単位で反応する力、つまり言語の自動化が必要なのですが、その面においては姉妹校の生徒たちが数段上手でした。今回生徒らは、同年代のアジアの生徒らの「対話力」を目の当たりにして、様々な気づきを得たようです。(詳細は下記、生徒のコメント参照)

授業の後半は、両校で企画した、気候問題について考える協働プロジェクトの説明を聞きました。これから約4か月間、生徒らは月初めに出される簡単な質問について、メールやビデオチャットを使って、両国間で自主的にグループワークを進めます。地球規模の問題について、政府や大きな組織が集めた情報からだけではなく、生徒らの日常生活の中からも問題を見つめ、仲間と発見を共有し、年度末の成果発表へとつなげていきます。

今年で4年目となるオンラインでの交流授業ですが、生徒達は毎年少しずつ進化を見せてくれています。先輩の残してくれた成果からヒントを得て、それよりもさらに充実した発表に繋げようという意欲と工夫が湧き上がるのでしょう。これからの4か月間は、英語を媒体とし、あらゆる授業や行事を通して習得してきた知識とスキルを多いに活用しながら、思考力・判断力・表現力を培うアクティブラーニングの期間となります。

最後にBei Da High Schoolの国際交流コーディネーターのIris先生、英語科のTiffany先生、高校2年生英語コースの26名の生徒さん、楽しい時間を有難うございました。2月までどうぞよろしくお願い申し上げます。

~授業後の生徒のコメント(一部抜粋)~

(Fさん)初めて他国の同じ年の人と英語で話をして、台湾の生徒さんの方が英語をスラスラ話していた印象でした。将来の夢を話すとき、その夢について話を展開させ、話題が広がるように話していたので、次回は私もそれを見習い、自分のもっている語彙をフル活用して話せるように頑張ります!今日は、英語スキルの差を見せつけられ、悔しかったです。このままだとグローバル社会において日本人は負けてしまいそうなので、このプロジェクトが差を縮める良い機会になればいいなと思います。

(Kさん)台湾の人たちは思っていたよりも英語が上手だった。日本のアニメを好きだと言ってくれたり、インスタも交換するくらい仲良くなれたりして嬉しかった。途中、音声トラブルがあって、会話ではなくチャットでの交流になり、自分のタイピングが遅くて待たせてしまったのが反省点だった。リアクションがあるとやっぱり嬉しいということがわかったので、自分も積極的にリアクションをとろうと思った。

(Tさん)思っていたよりも、姉妹校の人が話してくれて盛り上がった。相手側の英語が上手で驚いた。自分は自己紹介や自分の夢についてはうまく話せたが、相手の話に反応できなかった。相手の、間を埋める表現が上手だったので、自分も次回から使っていきたい。

(Mさん)台湾の人はとてもフレンドリーで、沢山、私たちの話を聞いてくれて、コミュニケーションをとるのがとても上手だなと感じました。私と同じ夢をもっている人がいたので、その夢についてもっと語り合いたいなと思いました。50分では少なくて話しきれなかったので、もっと個人的にもメールなどを通してコミュニケーションをとり、自分の英語のスキルアップにもつなげたいです。日本で流行したものが台湾でも人気があるらしいので、何か日本のグッズをプレゼントしてあげたいです。

  • Bei Da High Schoolの生徒らも前傾姿勢で一所懸命です!
  • さすがIT先進国!Bei Da High Schoolにはオンライン交流用のIT小教室が6つもあるそうです!
  • オンライン交流には慣れているようで、何だか余裕が感じられます。
  • 記念撮影。BeiDa High Schoolはスタッフも豊富で、今回の写真もたくさん提供してくださいました。
  • 画面越しに、良い時間が過ごせたことがヒシヒシと伝わります。

過去の高2英語難関クラス交流授業成果発表ビデオ(2019年度高2)
“What can we do together to make our world a better place”

(水野資子 2022年度高2英語難関クラス担任・英語科主任)