Super English Course 2025年度 探究活動 構想発表会を実施
1学期終業式が行われた7月19日(土),本校のSuper English Course(SEC)において,「2025年度 探究活動 構想発表会」を実施しました。
今回の発表会では,高校2年生と3年生のSEC生徒が1学期に決めた探究テーマとリサーチクエスチョン,そして主要参考文献の概要,夏に行う調査方法について発表しました。高校1年生はオブザーバーとして参加し,先輩の発表に対して質疑をするという重要な役割を果たしました。
今年度のSECは高校3年生が全体をつなぐムードメーカーとなっています。そのお陰もあり,発表会では極端に緊張した生徒はいなかったようです。また,相手を知っているからこそ踏み込んだコメントや質疑も多くみられました。
今年度の探究発表会は,11月15日(土),本校研心ホールにて開催予定です。
今年度の探究テーマ一例
(生徒が出したテーマをカテゴリー別に分けてみました。)
【社会・人権・教育分野】
「Shelter to Community -仮設住宅とコミュニティー-」(高3)「"与える支援"から"共に考える支援"へ」(高3)
「古典文学からわかる女性差別」(高2)
「スポーツの世界に根付いている差別」(高2)
「手話を公用語にできるか」(高2)
「子どものための教育」(高2)
【テクノロジー・情報・コンテンツ分野】
「間違った情報に惑わされない情報分析力」(高3)「ChatGPTと高校生の関わり方」(高2)
「ファミリーコンピュータの成功のワケ ~ビデオゲームとアフォーダンス~」(高3)
「『進撃の巨人』から学ぶ世界平和」(高2)
「"ポリコレ*"が映画にもたらす影響について」(高2)
【文化・ビジネス分野】
「欧米でアニメと日本の伝統工芸品のコラボレーション商品を売る」(高3)「日本のCA業界のおもてなし文化について」(高2)
「行動経済学から見る高校生の購買行動について」(高2)
【国際・地域・環境分野】
「パレスチナ問題 中東地域での郵便」(高3)「ニュージーランドと日本の法律の違い」(高2)
「これからの島田市の観光」(高3)
「飛行機雲がもたらす温暖化への影響」(高3)
*ポリコレ: ポリティカル・コレクトネスの略
生徒のコメント(抜粋)
- 「身近なエンタメから出てきたテーマでとても良いと思った。しかしエンタメでは戦争を良くも悪くも誇張していたり,戦争が良いと考えさせるような発言があったりすると思うので,アニメと関連付けるなら,そういった面も探究したらいいと思った。」(高3)
- 「世界的な問題となっていることに対して高校生が調べられる範囲で調べて,昔と今,できることとできないこと,別のことへの話の展開などを用いて自分の意見も広げているところがとても勉強になりました。」(高1)
- 「AIの必要性や在り方をAI自身に聞くのが興味深い。将来より利用されていくであろうAIが私たちにとって有益かどうかもっと詳しく知りたいと思った。」(高1)
- 「広い範囲での調査を表にまとめたりしてもらえると見やすくて嬉しいかもです!」(高2)
- 「差別というワードは広いのでどう狭くしますか」(高2)
- 「手話を公用語にしてしまうと、目が見えずらい人が大変な思いをしてしまうのでそこの部分を絡めたりすると深いリサーチになっていくとより良いと思う!」(高3)
- 「ニュージランドは移民の多い国だと聞いたので、アンケートの対象者がどの国の人だったのかも聞いてみたいです。」(高2)
生徒からの質疑(抜粋)
- 「探究方法でベン図を使った意図が気になる。重なってる部分の何をどうしようとしているのか何の目的なのか。」(高3)
- 「おもてなしはCA業界だけでなく幅広い場面で使われますが,『CAにしかできない』おもてなしなどは今後の発表で明記されますか?」(高3)
- 「原因も大事だが同時に解決策も大事なので先輩が考える解決策が知りたいです。」(高1)
- 「心が女性の男性が陸上競技にでて,生物学的な性で分けるべきだと問題になっている例もありますが,今はどういう風に男女分けられていますか?」(高1)
- 「子どもは全員が全員一緒ではなく,十人十色だと思いますが,子供への対応に『正解』はありますか?」(高3)
- 「アンケートだけで結論に辿り着くか疑問に思いました。」(高2)
- 「差別を法律で禁止しても意味があるのか?余計に法律で束縛することで差別を加速させているのではないのか?」(高3)
- 「昔の人は現在差別と言われている事を差別として認識していたのですか。」(高2)
- 「私達が飛行機雲による温暖化を抑制することはできますか。」(高2)