高2美術選択 「形をとらえる、イメージで表す」2時間目
二学期は写真課題に取り組んでいます。前回の授業では「①記憶で描く、②実際に対象を手に取って観察して描く」体験をして、五感で対象(モチーフ)の特徴をつかんで存在を表すことの重要性に気づきました。
【左が記憶だけで描いたもの、右が実際にりんごを手にして、よく磨いてから観察して描いたもの。】
本時はそのりんごを生徒がそれぞれ持参したカメラで撮影します。けれど、普段スマートフォンなどで気軽に撮影していても、カメラの絞りや露出、構図や光については初心者。
そこで、トーリン美術予備校のプロカメラマンの3人の先生に特別出張講座をお願いしました。
黒川晃彦先生にカメラの原形「カメラオブスクラ」の実物を見せていただき、スクリーンにほんのりと投影される逆さまの光景に驚きながら、自分が表したいイメージを深めていく試行錯誤の撮影が始まりました。
美術室内には、白熱灯と蛍光灯のスポットライトのほか、背景用の様々な布や紙が用意されています。
外からは自然光がブラインドの隙間から入り、爽やかな秋の青空が見えます。
モデルのりんごをスケッチするように、あちこちの場所で新しいイメージを探しながら撮影をしました。
他の人の撮影の様子からヒントを得たり、協力して撮影したり、仲間と数多く学びあう場面が見られました。
先生がたには一人ひとりに丁寧なアドバイスと、何より自分のイメージを表す大切さを教えていただき、あっという間の1時間。全員笑顔で終了しました。
次回、撮った写真をプリントアウトして鑑賞し、組み写真の構成を考えながら、さらに写真表現を追求していきます。