中学卒業の歌 リモート合唱
本校では、毎年中学の卒業にあたって生徒たちが作詞・作曲した曲を中学修了式で披露することが伝統となっていますが、コロナ禍となり、授業で歌えないことから今年度は披露するのが難しいのではないかという状況にありました。
しかし、臨時休校明け、生徒たちの中から「歌えなくても良いから作りたい」という声が上がり、過去最多11名の有志生徒が制作実行委員として集まり、卒業の歌の歌詞や旋律を制作し始めました。休校の影響で、例年に比べると遅いスタートとなった上に、再度の緊急事態宣言で放課後に集まることが難しくなるなど厳しい状況が続きましたが、可能な限り話し合いを重ね、生徒たちは形にしていきました。
コロナの影響で授業では練習ができないことから、生徒たちはお手本の音源を頼りに各家庭で練習をし、「リモート合唱」という形で準備を進めて参りました。「リモート合唱」とは、一人一人の音声と動画を集約し、あたかも同時に合唱しているかのように見せるものです。
今回、生徒が家庭や学校にて個人で録音・録画したデータをGoogle Classroomで集め、東京学芸大学教職大学院1年生の北見響さんにお力添えを頂く形で動画は完成し、無事修了式で披露することができました。いかなる状況にあっても歌える可能性を見出し、1つの作品を作り出した生徒たちに、修了式では保護者から大きな拍手が送られました。
学校から歌声が消えた一年でしたが、中学卒業の最後に生徒たちの歌声は再び鳴り響き、生徒たち自身の音楽に包まれる中、生徒たちは無事に中学卒業の日を迎えることができました。
最後になりましたが、動画の編集にご協力頂いた北見響さんにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
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卒業歌制作実行委員会