演劇部 - 活動日誌

演劇部「第30回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演」観劇

月日:2019年8月25日
場所:国立劇場 大劇場
演目:
1. (東京都)都立深川高校「ヘアー」
2. (福島県)ふたば未来学園高校「Indrah~カズコになろうよ~」
3. (神奈川県)逗子開成高校「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」

全国大会でトップに立った3校の舞台を見に行きました。各高校の発表後、舞台上で運営高校の生徒による主要キャストのインタビューが行われ、質疑応答の時間も設けられました。満員の会場からは東北からわざわざかけつけた現役高校演劇部員が質問をし、舞台に立った生徒とあたかも前から知り合いだったように話す姿が印象的でした。同時に、会場にいる人みんなが知り合いだったような空間へと変化しているのに気づき、不思議な感動に包まれました。

見る者の心に届く舞台には、まるで観客が演者と共に苦難を体験し、それを一緒に乗り越えたかのような感覚を与える不思議な力がありました。私たちは今回、観客としての参加でしたが、みんなで同じ舞台を見て、学校に帰って、みんなで見た芝居についてそれぞれの角度から感想を述べ、気持ちや考えを共有しました。練習だけではなく、考えを共有するという作業を積み重ねることによって、自分たちが表現したい方向性が少しずつ見えてきています。


生徒感想
中1 (K.S.)
ケチャップ・オブ・ザ・デッドはとても面白くてたくさん笑えて楽しかった。テンポよくセリフを流さないようにしていて、舞台を端から端まで広く使っていて見やすかった。演じている全員が大きな声で活舌もよくてすごく聞きやすかった。Indrahは劇中で一人ひとりが自分の思いを伝えているのがわかった。ノンフィクションだから感情がフィクションよりも表現しやすかったと思う。ヘアーは主人公がとても感情がこもっていて、自分自身に対して話すシーンが、誰かと話しているように見えて面白いと思った。

中3 (K.H.)
鑑賞を終えて、自分たちに今後必要だと思ったことは、面白いシーンで、全力で、恥ずかしがらずに大きく自信をもって演じること、もっと役に入って、役の思考回路を理解すること。

中2 (M.I.)
前後で空間を分けたり、舞台に高低をつけたりすることで、舞台を一つの空間だけにしないというアイデアに感心しました。逗子開成の舞台では、他校がほとんど使っていなかった中割幕の奥まで使っていたり、舞台全体を歩いていたりすごかったです。

中2 (E.K.)
どの学校も動きがとても大きく、声が最後の列まで届いていた。また舞台を全部使って演技しており、口を大きく開け、表情が柔らかかった。今後自分たちには、ストレッチ・ダンス・発声などの基礎力の強化が必要だと思った。

中3 (S.K.)
「人から話をきく」、「考える」、「セリフを言う」という動作がしっかりと見えました。一つ一つの動作をおろそかにせず、けれど、自然に演技をしていました。私たちは今後、声を今より大きくするよう意識し、恥ずかしいという気持ちを捨て、お互いの信頼度を上げていくことが必要だと思います。