2025年度高3 SECターム留学 帰国後レポート ~第1回 高校3年9組 M. K.~
SEC New Zealandターム留学を経て
My best memories
私はNew Zealandという異国の地でターム留学をして、たくさんの成長ができました。留学に来て、数えきれないほどの思い出ができた中、特に私が心に残ったことを2つ紹介します。
1. 現地校での特別な授業体験
一つ目は現地校で日本では経験できない授業を体験できたことです。New Zealandの学校では、自身で全て受講したい授業を選択することができます。私は複数ある授業の中でhospitalityのBaristaという授業を選択しました。Baristaという授業は、カフェ店員がお客さんに対しどのような工夫をして飲食物を提供するのか、などを学ぶことができます。実践的な授業がとても多く、実際に飲み物や食べ物を作る機会もたくさんあり、本来のシチュエーションをイメージしやすい授業に感銘を受けました。日本の学校にはない海外の教育方針を体験できたのはとても良い経験になりました。
2. 学校公認ツアーへの自主参加
二つ目は現地校公認の観光ツアーに参加したことです。私は留学先がNew Zealandに決まった時から"ロード・オブ・ザ・リング"という映画のロケに使われたホビット村に行きたいと思っていました。ですが、留学中、未成年だけではオークランドから出てはいけないというルールがあり、オークランド郊外にあるホビット村を訪れることを諦めていました。そんな時に現地の学校が許可しているツアーを見つけ参加できることがわかり、ホビット村とハミルトンガーデンがセットになっているツアーに参加することができました。私が今までに行った旅行は家族や慣れ親しんだ仲間とともに行くものでしたが、学校公認ツアーと言えども、自分で決めてツアーに参加するというプロセスは貴重なものとなりました。
My Achievements
私はNew Zealandに留学すると決定した際、たくさんの友達を作り、留学中でしか行うことができない体験やNew Zealandならではの場所に行ってみたいという目標を定めました。目標達成にあたって、積極的に行動することを意識して留学期間を過ごしました。
1. 英語クラス変更への挑戦
例えば、授業を変えたい際、何度もinternational officeの先生に交渉をしに行きました。私は、英語の授業を受講していましたが、レベルも初心者向けで日本人の留学生が多く、なかなか現地の友達が作れなかったので、他の英語の授業に変更しようと思っていました。英語の主任の先生に相談したところ、英語の授業の変更はできないと言われてしまいました。ですが、諦めきれず、私は、何度も先生の元に通い交渉し続けました。そうしたら私の思いが伝わったのか、変えることを了承してくれました。そして、新しい英語のクラスではたくさんの友達を作ることができました。
2. 積極的な学校生活から得た学び
英語のクラスだけではなく、学校内で文化祭や体育祭に率先して参加し、たくさんの友達を作り、New Zealandでしか体験できない経験ができました。New Zealandに来て、諦めない心と達成するための素早く行動することの大切さを知りました。そしてこの学びは私の今後の将来にも役立てようと思います。
New Zealandで学習したSDGs
私はNew Zealandの留学中にSDGsの17個の目標の中にある12番である「つくる責任、つかう責任」について現地で学習してきました。特に私はつくる責任、つかう責任の8として目標が掲げられている「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」に焦点を当てて調査をしました。
1. 調査の背景と方法
私は日本の商品を海外に売るのが夢です。日本の商品の中でも伝統工芸品を売りたいと考えています。そのため、今回はNew Zealandの伝統工芸品とSDGsの12番を交えた結果をここに記します。調査方法としては、New Zealandのお土産屋さんで、どのような伝統工芸品があるかを写真に残す、現地の学校で聞き込み、そして考察をしました。
2. マオリ族の伝統工芸品との出会い
New Zealandでは昔ポリネシアから航海用のカヌーに乗ってきたマオリ族の伝統工芸品がたくさんありました。New Zealandの人々はマオリという民族をとても高貴な民族として扱っていることを現地の学校で学びました。その中でマオリの伝統工芸品はとても素晴らしく、職人の人が短時間で大量生産をするのではなく、長い時間で一つのものを丁寧に作り上げる特別なものなのだと現地校、博物館、お土産屋さんに訪れた際、実感しました。
3. ポウナムの特別な意味
さらに、現地の友達もマオリの伝統工芸品であるグリーンストーンのアクセサリーをつけていました。マオリ語では「ポウナム」と発音するそうです。ポウナムはマオリの人々の中で特別な伝統工芸品の一つであり、ペンダントの形によってそれぞれの意味があります。そしてポウナムにまつわる伝承は多数ありますが、自分で作ったものや買ったものは自分では使わない、という風習はNew Zealand内でよく知られています。これは、原石が大地という自然からの贈り物であることに倣って、ポウナムを加工した人物もまた、他の誰かへの贈り物として扱うべき、とされているためです。
作る職人は使う人のことを考えて作り、買った人もプレゼントする人のことを考える。このようにNew Zealandでいうプレゼントは人との関わりと思いを大切にしている国だと知ることができました。伝統工芸品は大量生産し使い捨てできるものではなく、一つのものを長く大切に使うというまさに伝統工芸品の在り方はSDGsで掲げられている目標と共鳴する部分が多くあることに気づくことができました。