留学レポート - 日本→海外留学

2025年度高3 SECターム留学 帰国後レポート ~第8回(最終回)高校3年9組 Y. T.~

ホームシックを乗り越えて - 約3ヶ月の軌跡

私にとってホームステイは今回で2回目でした。それなのに、私は深刻なホームシックに悩まされました。しかし、その経験が私にとって大きな学びとなりました。

現地での生活と文化の違い

ニュージーランドに来て驚いたのは、時間の使い方や人々の生活リズムでした。お店は夕方には閉まり、夜は家族とゆっくり過ごすのが一般的です。日本の忙しい毎日とは違い、「ゆとり」を大切にしていると感じました。

学校では、自分の意見をしっかり伝えることが重視されていて、先生も生徒の発言をよくほめてくれます。最初は緊張しましたが、少しずつ自分の気持ちを話せるようになりました。食事もシンプルで、朝はシリアル、昼はサンドイッチなど軽めなものが多かったです。こうした違いに戸惑うこともありましたが徐々に慣れることができました。

友達との思い出

ターム留学中どんなに大変なことがあっても支えてくれたのはいつも留学先の友人たちでした。留学生というだけで偏見を持ち距離を置いてくる人もいる中で、私の友人たちは私を快く受け入れてくれ、何度も遊びに出かけたり、授業では何度も助けてくれたりしました。もちろんホストファミリーとの思い出も沢山ありますが、友達のバースデーパーティーに招待してもらったり海に出かけたりなど、私の留学を彩ってくれたのは紛れもない私の素晴らしい友達です。ニュージーランドは自然がとても多いので、都心の方に行って遊ぶこともありましたが、海に泳ぎに行ったりハイキングに行ったりすることが多かったです。この3ヶ月で私は留学期間のみの友人ではなく一生の友情関係を築くことができました。

MY ACHIEVEMENT

今回のターム留学では言語の壁や食文化の違いの壁など沢山の困難に直面しました。特に英語でコミュニケーションを取ることにとても苦労しました。ですが、ここで成功の鍵となったのがいつでも行動を起こすことでした。現地の人とうまくコミュニケーションを取るには、待っていてはチャンスは訪れません。いつでも自分から話しかけ、自分から進んで行動して、初めて成功の達成感や感動を味わうことができました。

SDGsへの取り組み

ターム留学を通して、SDGsゴール4「質の高い教育をみんなに」の重要性を実感しました。日本にいては決して学べない、ホームシックから始まった異国の地での人間関係の築き方。そして、折り紙を教えたり、特技のバレーボールを教えたり、マオリ文化のボーンカービングを体験したり、探究学習のために街頭インタビューを実践したりなど、体験することを通した学びの大切さを知ることができました。


[留学中に本生徒が学校に提出したウィークリーレポートより一部抜粋して紹介]

第1週 「ホームシック。辛いのでアドバイザーに相談しました。解決策としてどんなしょうもないことでも英語で話しかけてみるなど独り言のように英語を呟いていると反応してくれる時もある」
第2週 「学校では多少留学生差別があるので苦労している。現地の先生に英検のライティングの添削と友達を増やすためにボランティア団体に参加させてもらうことにした」
第3週 「アドバイザーの方と現地の留学科の方に相談しました。2人ともとても親身に話を聞いてくださり精神的にも少し救われました。また現地校で友達もできました」
第4週 「直談判しに行ったら英語の先生に添削をお願いすることが可能になり、学校のボランティアグループにも参加できることになりました。様々な国の人たちと友達になって今ではその子たちと家に遊びに行ったり放課後カフェで恋バナで盛り上がれるほどに」
第5週 「私の体育の実力を見せられた1週間。バスケットボールでも、ラグビーでも、現地のよくわからないルールのスポーツも全てルールを理解し女子の中ではすごく活躍できました。私は日本から和紙でできたとても綺麗な折り紙を持っていっていたので鶴をみんなに教えました」
第6週 「来週は友達に誘われた環境クラブのミーティングがあるので楽しみです。色々な国籍の人がいるのでお互いの価値観や文化を知ることができてとても楽しい」
第7週 「誰かと常に一緒ではなくても、日本人に頼らなくても大丈夫だと思えるようになりました。話す事を恐れない力や間違ってもいいから沢山話し続ける力が身についた」
第8週 「1ヶ月前までは考えられないほどたくさんの友達ができて、先生に質問することも先生とコミュニケーションをとることも難しくなくなったので、日々成長を感じます」
第9週 「動物の骨を削ってマオリの伝統的なネックレスを作りにいきました。オークランドシティーで街頭インタビューをしました。2時間ほどで40人に話を聞けた」
第10週 「私はバレーボールを教えました。1時間丸ごと英語で現地の生徒に教えるというのは貴重な経験になった。何より自信につながった」